「カビを増やさないために!日頃から気を付けたい予防方法」

「カビを増やさないために!日頃から気を付けたい予防方法」

カビの発生を完ぺきに防ぐのは、気候などもあり難しい部分がありますが、それでも予防を心がけることでカビ対策が楽になります。ちょっとしたことがカビ予防に役立つので、毎日の掃除などのときにぜひトライしてみてくださいね。

Contents

どうすればカビを予防できる?

カビの発生を予防するためには、カビの好む気温や湿度などを避け、栄養を与えないようにすることです。とはいえ、カビの好きな環境は人が生活するのに快適な環境でもあるため、無理に環境を変えるのではなく変えられる部分だけを工夫するのがポイント。気温を変えるのは難しいので、室内の湿度管理や栄養分になる汚れなどを取り除くことに注目してみましょう。快適な暮らしを維持したまま、カビの好む条件をできる限り排除するのがコツ。防カビ剤や除湿剤を利用して予防につなげる方法もありますよ。

換気をしよう

カビの予防では、換気を行うことが大切です。1時間に1回家全体を換気できればベストですが、窓を開ける、換気扇を使うなどして工夫して行うのがコツ。特に、湿気のこもりやすいお風呂場は使った後には十分に換気しておきましょう。お風呂場のドアや窓を開けるほか、換気扇や換気システムがある場合には活用してみてください。

湿気が溜まりやすい空気の場所も注意が必要。湿気は空気の動きが少ないところに溜まりやすいため、意識的に空気の循環を心がけることもポイントです。部屋の空気の循環には、扇風機やサーキュレーターを使うと良いでしょう。また、部屋の中の換気をよくするためには、家具を密集させないこともポイント。壁と家具の間も5cmは開けておくのがおすすめです。

汚れを溜めないようにしよう

カビは、私たちの食べる食べ物はもちろんですが、皮脂や垢、ホコリなどの汚れも栄養にしてしまいます。カビ予防では、部屋の汚れを溜めないようにしておくことがとても大切。水回りの汚れや部屋の隅、棚の上、エアコンの中なども日頃から丁寧な掃除を心がけておきましょう。

除湿機や加湿器なども機器自体のケアは大切です。掃除のときには、部屋の隅などに気が付かないうちにカビが生えてしまい、そのまま掃除機をかけてしまう場合も。掃除機の排気でカビの胞子をまき散らしてしまうことがあるため、掃除機はかける場所の状態をよく見ながら行いましょう。併せて、掃除機自体の衛生管理もポイント。掃除機の内部に溜まったゴミなどにカビが生えてしまうと、それも排気からカビの胞子をまき散らしてしまう原因になるため、掃除機のケアも忘れないようにしましょう。

カビが生えたら早急に除去しよう

カビの予防では、カビが成長するための時間を与えない、というポイントも挙げられています。空気中に漂うカビの胞子は目に見えないのでケアしづらいですが、カビが着床してからは一目瞭然。放っておくとどんどん胞子を出して繁殖してしまうため、見つけたらすぐに取り除くことが大切です。早い段階ならカビの除去も楽に行えるため、掃除の面でもメリットに。ささっとケアしてカビのダメージを最小限に抑えましょう。

シーンに合わせたカビの予防方法

食べ物のカビ予防

食べ物のカビは、食事を作るときに使うまな板やざるなどの調理器具にも気を配っておくことが大切です。竹など天然素材でできているものは、衛生面の管理に十分気を付けましょう。洗った後は換気の良い場所でよく乾かすことがポイント。

調理器具は、野菜や肉を切るまな板、煮物のときに使う落とし蓋など、調理の過程で食材の栄養が染み込んでしまう場合もあります。適度にキッチン用の漂白剤やアルコール除菌スプレーなどで除菌しておくと安心です。また、キッチンなどの水回りはカビの好きな水分が豊富。使い終わった後には、水気を拭き取っておきましょう。

食べ物はとにかく衛生的に管理しましょう。保存する容器は清潔なものを使い、食べ切れないものはそのまま放置せずに、冷蔵庫や冷凍庫で保存することが大切。冷蔵保存の場合もカビが生えないというわけではないので、こまめにチェックしておきましょう。また、冷凍してもカビは死滅しないため、カビが生える前の新鮮な状態で冷凍することがポイントです。

お風呂場のカビ予防

お風呂場はカビの生えやすい場所のため、まずは換気、そしてこまめに掃除をして、皮脂や水垢、石鹸カスなどの汚れを溜めないようにしましょう。洗面器や椅子、浴槽のフタなど小物の掃除もお忘れなく。移動できるものは、天気の良い日に天日干しするのもおすすめです。

浴槽にお湯を溜めたら、入るとき以外はフタをしておくと、湯気がお風呂場内にこもるのを避けられます。また湯上りにお湯のシャワーを壁や床など全体的にかけておくと、汚れが流されるほか水滴も残りづらいのだそう。水ではなくお湯を使うのがポイントです。また、お風呂場を使った後に、床や壁、浴槽のフタ、椅子、洗面器など、できる範囲で水気を拭いておくとより湿気を防げますよ。

窓辺のカビ予防

窓辺のカビでは窓枠にカビが生えやすいので注意しましょう。主な原因になるのが結露。窓枠は結露が溜まりやすいのでこまめに拭き取るのがポイントです。結露対策グッズもいろいろありますので、併せて活用してみてください。外の気温と室内の気温との温度差で結露が発生するため、暖房の温度を控えめにすることも防止に役立ちます。

またカーテンのカビ予防にも気を付けましょう。カーテンも結露を吸って湿ってしまうことがあるので、カビが生えやすい場所です。月に1回洗濯できれば良いですが、難しいときにはシーズンごとに洗う、または年に12回は洗うようにしましょう。洗い過ぎるとカーテン自体を傷めてしまう場合もありますので、生地の状態に合わせてケアしてみてください。カーテンは洗ったらよく乾かしましょう。消毒用エタノールを水で薄めたものなどをスプレーしておけば除菌でさらに予防に役立ちます。カーテンを洗えないときには、消毒用エタノールのスプレーだけしておくのも良いでしょう。

窓辺付近も換気は大切です。カーテンが窓に密着しないように家具の配置にも気を付けてみてください。また、玄関ドアも同じく結露が溜まりやすい場所です。窓辺と併せてケアしておきましょう。

畳・カーペットのカビ予防

畳やカーペットもほかの場所と同じように、換気が不十分だとカビが生えやすくなります。湿気が溜まりがちな部屋の畳やカーペットは要注意。畳はできれば外して定期的に天日干しすると、湿気予防とカビ予防になるでしょう。畳を片方だけ持ち上げて物を挟んで固定して半日程度置いておき、床との間を乾燥させる方法もあります。できる範囲で換気をしてみてください。

カーペットも洗えるものは洗って乾かしたり、定期的に天日干しをしたりすると良いでしょう。カーペットの下をまめにチェックして掃除しておくと、フローリングとの間のカビ予防にもなります。またカーペットは汚れが繊維に絡んで取りづらくなることがあるので、掃除は丁寧に行いましょう。

壁のカビ予防

結露は窓辺で発見されがちですが、壁にも結露の影響があります。部屋の換気に気を付けながら、壁紙の状態もチェックしておきましょう。壁紙がはがれかけている場合などは注意してください。壁が濡れていたらこまめに拭き取りましょう。結露が発生している場合には、室温を見直して外の気温との温度差や室内の各所の温度差を減らすのがポイント。室内の各所の温度差が激しい場合には、サーキュレーターなどで空気を循環させると軽減されるでしょう。湿気が多い部屋には除湿機を置く方法もありますよ。

エアコンのカビ予防

エアコンの内部にカビが生えてしまうと、空気と一緒に胞子をまき散らしてしまうため注意が必要です。エアコンのカバーを外して、フィルターの掃除など内部も清潔に保っておきましょう。ホコリは掃除機で吸い取って、外して洗えるものは洗ってよく乾燥させてください。細かい部分などは歯ブラシなどを使うと汚れを取りやすいですよ。エアコンの掃除は、自分で行うにはある程度の限界もあります。できる範囲でケアしながら、定期的にプロの業者に依頼するのも良いでしょう。

衣類のカビ予防

衣類はまず汚れをきちんと落としておくことが大切。そして通気性の良い環境で保管しましょう。クリーニングに出した衣類も、持って帰ってきたらビニール袋から出して湿気がこもらないようにすると良いですよ。衣類のカビ予防では、洗濯機自体をケアしておくこともポイント。洗濯槽など洗濯機の中にカビが繁殖していると、衣類に影響してしまいます。黒いワカメのようなゴミが、洗った衣類に付いていたら要注意。洗濯槽のクリーナーなどで洗濯機の掃除を行ってみてください。

押し入れ・下駄箱のカビ予防

押し入れや下駄箱は空気がこもりやすいので、なるべく日頃から扉を開けて換気を心がけておきましょう。中に物を入れ過ぎないようにすることもポイント。物と物の間に隙間があると、風通しもよくなります。忘れがちな部分なので、換気を習慣化できるようにスケジュールにチェックしておくのも良いですね。ホコリが溜まる部分でもあるので、換気と併せて掃除も行いましょう。

また、押し入れや下駄箱にしまうもののケアも大切です。敷き布団は起きてすぐにしまわない方が良いのだそう。湿気が抜けるように、掛け布団を外した状態で約30分放置してから押し入れに入れましょう。1週間に一度は天日干しをして乾燥させると、カビ予防にもつながります。靴の場合も履いた後すぐにしまうのは避け、汚れを落として乾燥させてからしまってください。玄関周りでは、雨傘も使った後は乾燥させてから傘立てにしまいましょう。

カビ予防はメリット豊富!

カビの予防はさまざまなことに気を付けないといけないため、予防方法だけ見てみるとうんざりしてしまうかもしれません。ですが、こまめに換気をしたり掃除をしたりすることはそれ自体が病気の予防にもつながり健康へのメリットになります。キレイでカビのないお部屋はより快適に過ごせるでしょう。日頃から少し気を付けるだけでカビ予防になりますので、日常の習慣にして無理なく行ってくださいね。